MALIBU SANDALS in Kamakura<br> 鎌倉で海と山を楽しむ、デザイナー視点のマリブサンダルズ。

MALIBU SANDALS in Kamakura
鎌倉で海と山を楽しむ、デザイナー視点のマリブサンダルズ。


〈マリブサンダルズ〉の生まれたマリブシティは、海と山が近い街です。ここ日本でマリブシティに近い街は? と考えてみると、真っ先に思い浮かぶのが鎌倉。東京から鎌倉へと居を移し、この街にしっかりと根を張り暮らす坪井盛朗さんは、プロダクトや内装、ユニフォームなど幅広い分野のデザインを手掛けています。坪井さんには、〈マリブサンダルズ〉がどのように映るのでしょうか? 

 

“強いデザイン”こそ意味がある。

ー東京から鎌倉に移住したのはどうしてですか?

 

坪井:子供が生まれたのがきっかけです。鎌倉は自由な雰囲気もあるし、自然豊かな場所で育てたいなと。子供が小さい頃は、こちらで暮らして、大きくなったら東京に戻ってもいいかもと考えていましたが、もうそんな考えはさっぱりなくなりました。

 

ーそれだけ居心地がいいということですね。

 

坪井:そうですね。知り合いもたくさんできましたし、海も山も近いという環境は他にはないですからね。実際、こちらに住み始めてスタートしたサーフィンは、今では生活には欠かせません。

 

ー坪井さんのご経歴として、広尾にあったライフスタイルショップの先駆けのお店で働いていたと伺いました。

 

坪井:(フランスの強化ガラスメーカーの)〈デュラレックス〉のコップをどこよりも先に扱っているようなお店でしたが、そこで自分の感性は磨かれたんだと思います。個人的に、あまりデザイナーものが好きではないんですよ。〈デュラレックス〉のコップもそうですが、工場にも置かれてあってもおかしくないような、無骨なデザインの方が好きです。

 

ー業務用のユニフォームのデザインなども手がけていらっしゃるのは、まさにその線ですね。

 

坪井:装飾としてのデザインは、あまり好みじゃないし、機能性に裏付けされた、実用的なデザインじゃないと意味がないんだなと。

 

ーいわゆる機能美ということですね。

 

坪井:そうですね。例えば、耐久性が弱くて使いづらいものはデザインとしても弱い。〈デュラレックス〉はまさにその反対で、業務用に特化しているので、割れても飛び散らない。どこに置いてあってもいいし、耐久性を含めた“強いデザイン”とでも言えばいいのか…、とにかく見た目だけのデザインは好きじゃないですね。

 

ー坪井さんのオフィスは、無骨でインダストリアルなロッカーやデスクが印象的でしたね。

 

坪井:自分の好きなものや遊び道具ばかりで固めてます。サーフィンやSUP、モペット、多数の服と靴、ロッカーなどの什器類。いわゆるデザイナーズものは置いてないですね。

 

ーそんな坪井さんの目には、〈マリブサンダルズ〉のサンダルはどう映りますか?

 

坪井:どのサンダルも基本的に、甲部分が幅広いから歩きやすい。たとえば「CANYON」は、足をカバーするアッパーが編み込んであってあまり足が見えないし、街の風景にも溶け込むような上品なデザインに仕上がっているなと。この茶色やインソールのクリーム色もいい。肌への当たりも柔らかいですし、ソールも厚い上に土踏まずのアーチもしっかりあってフラットじゃないから、履き心地も抜群で歩きやすい。かかともバンドがあってカバーされているので、歩く時にペタペタしなくてフィット感があります。

 

海と山とサンダルと。

 

ー坪井さんのオフィス兼自宅も海から徒歩数分という好立地です。サーフボードもいろいろなタイプを揃えていますね。

 

坪井:ロングボードが数種類です。ショートボードは、テクニカルに波乗りするための道具で、一方ロングボードは、メロウでリラックスすればするほどかっこいいというスタイル。このスタイルは柔術とも相通ずるものなのですが、僕はなんでもメロウな方が好きですね。サーフィン中に海にいるときは、波に乗らなくても、板にまたがって水に浮かんでいるだけでも気持ちいいくらい。サーフィンと柔術は生活に欠かせないものですね。

 

ー坪井さんが代表を務める「カルペディエム鎌倉」の生徒さんたちの中にも、サーファーの方が多いんですよね。

 

坪井:そうですね。7割くらいの生徒さんがそうかもしれません。サーファーが多いからか、鎌倉という場所柄なのか、みなさんサンダルでいらっしゃいますよ。道場の下駄箱には、サンダルしかないので、どれが誰のだかわからなくなってしまいます(笑)。そういう点でも、ちゃんとデザイン性のある〈マリブサンダルズ〉のサンダルは、他と区別しやすくていいかもしれません。

 

ービーチには、サンダルで行きますか?

 

坪井:そうですね。ビーチサンダル一択です。そのまま浜で脱いで、海にドボン。このビーチサンダル「SRUFRIDER」はソールも厚くて、アスファルトでも歩きやすい。ずっと歩いていても疲れなさそうです。

 

ーサーフィンはほぼ毎日でしょうか?

 

坪井:波がよくなくて、海に入らない日はもちろんあります。でも、とりあえずビーチ側までは来て、海のコンディションは見るのが日課です。あとは、ビーチを行ったり来たり、散歩したり。歩いていると、知り合いにもよく会います。

ー海だけでなく、山も近いのが鎌倉の特徴ですね。道からちょっとそれて上がるだけで、この豊かな自然があります。

 

坪井:そうですね。この海と山が近いというのは、なかなか珍しい立地かも。積極的にトレランや登山をするわけではないんですが、楽しむ程度の山歩きはしてます。トレーニングというより、サンダルくらいでも全然歩けるくらいのお散歩です。体をちょっとならす感じ。

 

ー履いていただいた「ZUMA」はいかがですか? 「M-Gripソール」という滑りにくい独自のアウトソールを搭載しています。

 

坪井:岩肌でも滑らないし、グリップ力は高いと感じます。「CANYON」と違ってかかとにバンドはないですが、甲全体で捉える感じで、山でも歩きやすいですね。この編み込んだブラックのナイロンも無骨なデザインだなと。

 

ー海と山が近く、どこか自由な雰囲気が漂う鎌倉は、〈マリブサンダルズ〉のあるアメリカ西海岸にもちょっと似ているのかもしれないですね。

 

坪井:かもしれませんね。鎌倉には、東京に頼らない文化と経済があります。何かに一方的に頼ると自由ではないし、言いたいことも言えなくなる。以前、鎌倉を所在とする会社がいくつも集まって重要な契約書を交わすときがあったんです。普通ならジャケットに革靴でしょうけど、集まった人みんながサンダルで、さすが鎌倉だなと(笑)。鎌倉はいつでもどこでも誰でもサンダルで行ける自由な雰囲気があるんです。そこは西海岸の自由な雰囲気と近いのかもしれません。

 

 

坪井盛朗
輸入雑貨店のバイヤーを経験した後、東京から鎌倉に移住。オフィス「Losango」を構え、内装やユニフォームのデザインを生業としながら、柔術道場「カルペディエム鎌倉」「カルペディエム大船」を率いる。柔術は、鎌倉に籍を置く会社の福利厚生にもなっている。移住をきっかけに始めたサーフィンも楽しむ。

 

ウェブメディア『HOUYHNHNM』では、坪井さんの鎌倉案内も公開中です。そちらも合わせて、お読みください。

 

Photo_Mina Soma

Text_Shinri Kobayashi

Edit_Shuhei Wakiyama(HOUYHNHNM)